ベルリンで刺激的な生活を!

宮嶋雅子

Hallo!ドイツの首都ベルリンの、Freie Universität Berlin(ベルリン自由大学)に留学中の宮嶋雅子です。

今、みなさんがベルリンと聞いてまず頭に浮かぶのは、おそらく先日起きたテロのことでしょう。その頃私はイタリアに旅行中だったこと、今まで日本で平和ボケしていたことが相俟って、正直今になっても実感が沸きません。この事件があってから友達によくベルリンの治安について聞かれますが、生活していて治安が悪いと思ったことはあまりなく、事件があった後も、多くの人々は今まで通りの生活をしていると思います。

例えばSilvester(大晦日)。日本と違ってドイツではこの時期物凄い盛り上がりを見せます。冬のドイツは寒くて暗いので、毎年人々はクリスマスやこのSilvesterを心待ちにしているようです。この時期に一番盛り上がる都市といえばベルリンと言っても過言ではないでしょう。首都ですからね。私たちはその中でも毎年最も盛り上がりを見せている、ブランデンブルク門前広場に行きました。ここで皆さんにお伝えしておきます、ベルリンのSilvesterは戦争です。いや本当に。人が歩いているのに目もくれず、道のあらゆるところでここぞとばかりに爆竹や花火(日本のよりも断然激しい)を上げ続けます。時にはけが人もでるようです、そりゃそうだろうなと。実はSilvesterの時期にしか花火が販売されないという背景が一応あるのですが、それにしても激しい。。。寿命が縮まりました。

会場に向かう途中人の荒波に飲まれ、気がつくと会場についていました。開始3時間前にはついたはずなのに、会場の前にはすでに長蛇の列。テロの対策もあってか、荷物や身体検査がものすごく厳重でした。幾多のチェックを乗り越え、人混みをかき分けてなんとか会場に入場すると、そこにはいくつもの出店や野外ステージ、観覧車などがあって、溢れるいい香りと音楽、そして人々の活気。いつものブランデンブルク門前広場がどのようなものだったか忘れるほどの光景が広がっていました。ブランデンブルク門はこの日特別ステージに代わってドイツの有名歌手が入れ代わり立ち代わりでパフォーマンスをしていました。そしてなんと打ち上げ花火も!もちろん日本にはかないませんが、ドイツで打ち上げ花火を見られるとは思っていませんでした!

カウントダウンを終えて1月1日を迎えてから街の戦争は加速、クラスの先生が言うとおりKatastrophe(大災害)でした。爆音にびっくりし疲れて、いやいやもう十分、わかった、オッケーオッケーと言いたくなるぐらい、いや夜中も爆竹などの音が響き渡っていたときはふつふつと怒りさえわきました。。。あれでは寝られな。。。いいえ、実はしっかり寝ました。私はどんな状況下でも寝ることができます。

とにかく、Silvesterの時期にベルリンを訪れる方はこのことを心しておいてください、度肝を抜かれます。が、脳裏に焼き付き、忘れられない日になることは間違いないでしょう!

さて、これはイベント時期のベルリンの話で、普段のベルリンは(少なくとも私が住んでいるところは)静かです。もちろん、ここはドイツという日本とは遠く離れた国、今まで経験したことがなかったようなこと、良いことも悪いことも含めてたくさん経験します。「何事も経験」とはよく言ったもので、それらすべてを含めて”ドイツへ留学する”ということなのだと思います。そんな中、私は住んでいるWGで自分の食べ物をすでに4回(!!)とられています。どうして私ばっかり。。。と最初は落ち込んだり腹を立てたりしましたが、やはり女といえども強くならざるを得ません、言うときは言わないと!、、、このことに限らず、外国では自分の気持ちや意見をばんばん主張するのが顕著だと思うので、今私は自分の意見をしっかり持つための良い訓練をしているなと思います。ディスカッションで対等にものを言えるようになるのが、この留学における私の目標の一つです。

長くなりましたが、このような感じで、しぶとく、それなりにベルリンを楽しんで生活しています。”まだ”なのか”もう”なのか、泣いても笑ってもあと約半年、毎日を噛み締めながら充実させていこうと思います。ではBis dann!Tschuess!!

ブランデンブルク門(正確には表でなく裏の広場)で新年のカウントダウンをしつつ、ドイツの有名(私はほとんど知りませんでした)アーティスト達がパフォーマンスをしている様子。人がものすごく多くてライトアップが派手。
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このSilvesterの時期にパーダーボルンから同じくドイツ語学科の友達が遊びにきて、イーストサイドギャラリーで有名な絵の前にて。
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