ブレーメンでの学生生活

山梨実優

Moin! そしてGuten tag!

ブレーメン州立経済工科大学に留学しています、3年の山梨です。わたしは今、ドイツにある協定校では最北端となる、あのグリム童話の音楽隊でも有名なブレーメンに住んでいます。先ほどのMoinはブレーメンで一日中聞ける便利で可愛らしい挨拶です。もいん!

ブレーメン州といえば、中世から貿易で栄えてきたハンザ自由都市です。現代に残る中世の街並みもさることながら、ドイツでは数少ない北海に面した港を持っている州でもあるのです。そして最北端というと皆が口を揃えて寒そう!と言いますが、海洋の関係で雪があまり降らない比較的暖かな街と言われています。

そんなブレーメンでの学生生活、現在とってもエンジョイしています!もちろん、日々の授業や課題、試験のために毎日家に帰る頃にはヘトヘトです。しかしそんな中でも欠かせないのが、同じ大学でWirtchaftsjapanologie、日本経済学を学ぶ生徒たちとのタンデムの時間、そして彼らとの週末に行うパーティーです。

タンデムとは、簡単にいえば違いが学ぶ言語を話す学生同士がパートナーとなり、互いの言語を教えあう制度です。現在私のタンデムパートナーは5人、毎日日替わりでやっています。時には真面目にドイツ語の宿題を教えてもらったり、勉強はいや!というときは所謂若者言葉を教えてもらったりと、いつもひたすら他愛のないおしゃべりをしたりしています。最近はドイツ語独特のüとuの発音をスパルタで訓練したり、einen Korb gebenなんて俗語を習ったりしました。実は日本経済学科の生徒たち、メンザ(食堂)の1区画に縄張りがあるので、タンデムがない時間でもとりあえずメンザに行けば誰か日本経済学科の生徒とおしゃべりできる、というなんとも恵まれた環境になっています。彼らは日本人留学生をよくお世話してくれるので何か困った時もすぐ相談に乗ってくれる、とても頼もしい生徒たちです。

そんな彼らが頻繁に開催してくれるのがハウスパーティー。若者の「パーティー」というとどうもいかついイメージがありますよね?もちろんとってもいかついです。なんたってあのいかついドイツ人たちがひたすらビールをあおる会なのですから!しかし、パーティーといってもビールが登場しない、いたって平和なパーティーだって開催されます。この間はみんなであつまって日本食を作って試食する、SUSHI・餃子パーティーなんてものもありました。ドイツ人たちが買い集めてくれたドイツに売っている食材で作ったので、日本人の奮闘虚しく、おもしろいものが出来上がったのですが、結果的に笑いの絶えない楽しいパーティーになりました。もちろん、パーティーでの公用語はドイツ語と日本語。ドイツ人が日本語で話しかけて日本人がドイツ語で答える、なんてこともしばしば。

お世話になっているホストファミリー曰く、パーティーをやってこそのStudentenleben(学生生活)。そしてなにより我々留学生にとってはより多くの日本経済学科の学生と出会い友達、そしてタンデムパートナーとなるきっかけの1つとなってくれます。机に向かった勉強だけでは得ることのできない楽しさを、日本経済学科の学生たちはたくさん教えてくれています。長いようで短い留学期間、残りも全力で学び、全力で楽しみたいとおもいます!

それではTschüss!

m-yamanashi