ドイツで働くということ

山崎海里

Moin!

ドイツ語学科3年の山崎海里です。僕は、ワーキングホリデーという形でドイツに滞在しています。ドイツでは、まだ八月の後半なのに次第に涼しくなってきています(日本の皆さんごめんなさい笑)気づけばもう半年。その半年を振り返ってみようと思います。

僕は、ホームステイをしながらハイデルベルグの語学学校に3か月通いました。ホームステイ先はドイツ在住トルコ人の家族。家庭ではドイツ語とトルコ語が飛び交うという不思議な環境でした。ホストブラザーと年が近く、よく外にいっしょに出かけたりしました。彼は日本のファンらしく、いつか河童を捕まえに日本に行きたいそうです。僕の通っていた語学学校にも日本に興味のある人が大勢いて、日本語の授業も行われています。僕はその授業で週一回アシスタントとしてボランティアをしています。

語学学校を終えた後、仕事[アルバイト]を探すことにしました。ドイツで仕事を探すということはとても大変です。探し方は、直接電話をかけるか、店にそのまま聞きに行くかです。電話はもちろんドイツ語。最初はかなり緊張しました。面接の際にも話しながら自分の声と手が震えるのを感じました。なんとかドイツのレストランでKellner[ウェイター]として雇ってもらえましたが、ドイツの飲食店も過酷です。昼の15時から次の日の朝5時まで働いたこともありました。初のバイトは長く続かず、三日で首になりなした。問題はコミュニケーションがうまく取れなかったこと。かなりショックでした。それから何もない日が何日か続き、ドイツの安いビールのせいでひどい生活を送りました。このままではいけないと思って、マンハイムという隣の町にある”日本食店”(僕は唯一の日本人でした)に仕事を応募しました。一度仕事が決まり、隣の町に引っ越したのにもかかわらずなかなか仕事先から連絡が来ません。気になって電話をかけたらあと三か月待ってくれと言われました。さすがに激怒しました。

現在、無事マンハイムで他の日本食の仕事が見つかりました。職場は非常に多国籍で日本人数名のほか、ドイツ人、ポーランド人、タイ人などが一緒に働いています。ドイツ語が全く話せない同僚もいるので、ドイツ語、英語、日本語、三つの言語を使います。仕事後には、うれしいことに売れ残った寿司などをうちに持って帰ることができます。

最後に、ドイツでの生活は決して楽ではありませんが、残り半年、たくさんのことを学んで有意義な一年間だったと思えるようにしていきたいです。

k-yamazaki