VOL.4
2009年卒業
三菱エジニアリングプラスチックス
未来 ゲアラッハ(旧姓:川口)さん
kawaguchi

4言語を使うビジネス環境

現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

ドイツ、デュッセルドルフの日系企業で働いています。会社はプラスチックを扱っており、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの国を相手にした輸出入を主に行っています。私はその中の物流部門で働いており、ヨーロッパの製品を担当しています。具体的には、在庫管理、生産計画などのために、ヨーロッパの会社との連絡、指示、打ち合わせをするなどが日常的な業務になります。それに加え、自ら提案して現状のシステムを改善していくプロジェクトにも関わっています。使用言語はドイツ語(社内での同僚とのやり取り 60%)、英語(メールのやり取り、多国籍になった場合の打ち合わせ 30%)、日本語(本社とのやりとり 10%)、オランダ語(他社からのやりとり 1% *現在習得中)

ドイツ語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

大学3年の時に、ケルン大学に1年間交換留学できたことです。それまでの大学2年間では、ドイツ語とドイツに関しての知識を学び、ドイツで生活するにあたってのベースを築くことができました。留学生活ではその学びを机上で終わらせずに、実践、体感、さらに広げることができました。在学中に培った語学力と知識は卒業後のドイツ生活になくてはならないものであったと思います。

在学中に一番印象に残っている体験は何ですか。

留学生活は楽しい事ばかりではなく、日本と違う文化になかなか馴染めなかったり、言葉の壁を感じたりして落ち込むこともありました。留学生活前半に体調不良で倒れて救急車で運ばれ、その際、絶対実践することがないと思っていた文章「私は保険に入っていません」を使うことになりましたが、意識が朦朧とする中でも、すぐに出てきたのは、勉強の成果であったと思います。そんな辛いこともあった留学生活でしたが、現地の優しい人たちとの出会いもありました。家に招いてくれたり、ドイツ語が未熟な私をフォローしてくれたり、気分転換に一緒に出かけたり、お互いの言語を教えあったり。色々な問題を乗り越えることが出来たのは、その人たちが支えてくれたお蔭です。そしてそれまで、日本では自分一人でなんでもできていると思っていたのですが、この留学経験を通して、日本であれ、ドイツであれ、自分が色々な人に支えられて生きていると感じられたことも、とても貴重な体験でした。

なぜ、現在の職場を選んだのですか?

留学中に知り合ったケルン大学の学生とその後結婚し大学卒業後すぐに渡独しました。ドイツでは、大学の専攻を生かすような職場を選ぶのが一般的ですが、職業経験もなく、ドイツ語学科の卒業生としてドイツで職を探すのは容易ではありませんでした。始めはフリーランスで翻訳、通訳をしましたが、収入が安定しなかったり、通訳内容によって自分が今まで全く知らなかった分野の専門知識を必要とされたり(車両の部位など)など、自分に合わないと感じました。そこで就職活動を再開し、現在の仕事と出会いました。

メッセージ 

学生生活ほど自発的に好きなことを学べる時間はありません。知識だけでなく、生きる知恵を身に着けることのできる貴重な時間です。その時間を最大限に生かして、あの時の経験があって今の自分がある、と思えるような学生生活を送ってください。

kawaguchi