VOL.14
2014年卒業
東急エージェンシー
流麻奈美さん

人に思いを「伝える」

現在はどこで、どのようなお仕事をなさっていますか。

東急エージェンシーという広告会社に勤めています。プロモーションという部署で、イベントやキャンペーンなど、消費者と直接接点のある仕事をしています。キャンペーン応募者数やイベント参加者数を増やすにはどうしたらいいのか、消費者の心を動かすには何が必要なのかを日々模索しながらアイデアを提供しています。

なぜ、現在の職場を選んだのですか?

高校・大学時代それぞれで留学した際に、言語の壁で自分の考えが伝えられず悔しい思いをした、という経験から、人に思いを「伝える」ことを大切にしています。広告会社の仕事は、アイデアでクライアントの商材への思いを消費者へ伝える手助けをすることが主だと考えたので、自分の「伝えたい」という思いを活かすためにこの職場を選びました。

ドイツ語学科で学んでよかったと思うことは何ですか。

広告業界には「ドイツ語が使える人」はそれほど多くないですが、ドイツ関係の仕事は時々出てきます。そのような時には、仕事が優先的にまわってきます。ドイツ語学科でドイツ語を集中的に学んだおかけで、ドイツ語でも仕事をスムーズに進めることができます。
また、上智大学のドイツ語学科は教員と学生の距離も近く、親身に相談にも乗ってくださったり、卒業後も交流があったりします。今回上智大学で、勤務先である東急エージェンシーと上智大学の連携講座が開講されることになったのも、ドイツ語学科の先生とのつながりがあったからです。連携講座は「異文化の視点とジャーナリズム」という全学共通科目で、取材や記者のアドバイスを受けながら実際に記事を書き、「渋谷新聞」というWEBメディアに発表するというものです。このような講座が実現できたのも、ドイツ語学科では教員と学生の距離が近く、相談ができたからです。ドイツ語学科は本当に良いところだと思います。

在学中に一番印象に残っていることは何ですか。

やはりなんと言っても、ドイツへの留学です。私はボン大学へ留学していました。ボンには日本人が比較的多いのですが、私はできる限り日本語をシャットアウトし、ドイツ語を話さざるを得ない状況を作り出しました。そのおかげか、ドイツ語でドイツ人と張り合えるようになり、家族がドイツに来た際も空港でドイツ人と口論をして、親に驚かれました。このような経験を通じて、「雰囲気で察する」という日本の慣習は異国では通じないことや、自己主張の大切さを学びました。

後輩へのメッセージ 

大学生の間が、人生でいちばん時間を自由に使えるタイミングです。遊びやバイト、サークル活動に勤しむのももちろん大切ですが、「学生」である以上、勉強を忘れないでください。社会人になってから後悔することのないように…笑
上智大学のドイツ語学科は、少人数でドイツ語をしっかり学べます。教員との距離も近く、すぐに相談もできるので、サポート環境も充実しています。私はそんなドイツ語学科で思う存分学べて満足しているので、現在楽しく働けています!これからも頑張ってください。

 

m-nagare