VOL.21
2006年卒業
元Goethe Institut Osakaドイツ語講師、現Roter Fadenドイツ語・植物療法 代表
山口久美子さん

挑戦

皆様、初めまして!山口久美子と申します。ドイツ語講師として働いております。大学時代はドイツ語ができず、成績も悪く、会話すらもままならなかった私ですが、今はそのドイツ語を「教える」という立場に立っております。今回、卒業生として偉そうに寄稿させていただいておりますが、どんなに落ちこぼれでも、あきらめずに続けていたらいつか夢がかなうことがあるということが伝えられたらいいなと思っています。

・大学時代
大学時代は「授業をうけて」「バイトして」「時間ができればヨーロッパにいく」ということを4年間しておりました。
授業を受けるといっても、私は真面目とは言えない感じの生徒で、成績も悪く、ドイツからの帰国の子たちがぺらぺらとドイツ語をしゃべっているのを見て「すごいなー」と感心しておりました。
そんな中、私がひきつけられたクラスが新倉先生の発音のクラスでした。体を使って、音楽を使って、ラップみたいなのを歌って、学ぶというクラスです。当時の私には分からなかったのですが、この授業が本当に今の自分の糧になっていると感じています。ドイツに行っても恥ずかしくない発音、日本人だと気づかれない発音、そんな宝を体得させていただいたと心から感謝しております。
新倉先生以外にも、何でも相談できる河崎先生や、優しいOph_ls先生などに支えられて、落ちこぼれだけど楽しい大学生活を送ることができました。

・大学卒業後
大学を卒業後、Berlinに1年間留学しました。ドイツに留学したのは実はドイツ語がメインではなく「ドイツの植物療法」を学ぶという目的がありました。
ただ、その植物療法を学ぶにしてもドイツ語ができなければ学べないと思い語学学校に入ったのですが、最初のクラスはB1.1.。植物療法を学んで理解するにはドイツ語能力が低すぎるので、ひとまずドイツ語を勉強することにしました。そして必死にドイツ語を学び、10か月後にはC2のテストに合格しました!

・仕事
帰国後、植物療法関係の仕事から、ドイツ語関係の仕事まで探したのですが、なかなか見つからず「どうしよう・・・」と思っているところに、ボランティアでドイツ語の通訳のお手伝いをさせていただくこととなりました。通訳の仕事自体は初めてでボロボロの結果だったのですが、通訳をさせていただいた方がGoethe Institut Osakaの元館長で、講師として声をかけていただき、このボランティアをきっかけにGoethe Institut Osakaでドイツ語講師として働くこととなったのです。ゲーテには計6年(研修期間を含む)いました。
ドイツ語でドイツ語を教える、なんて到底できない!と思ったのですが、スタッフの方や様々な生徒さんのフォローで何となくこなせるようになってきた感じです。当時は若干25歳で、私は一人ではゲーテという看板に押しつぶされそうでしたが、その時に元館長が「Goethe Institutは君を噛んだりしないよ。自由にやったらいいよ」と言ってくださって、心が軽くなったのを覚えています。
この6年間は多くの出会い、別れ、学びを経験しました。辛いことも多く、何度もくじけそうにもなりましたが、とあるきっかけから2015年、ドイツ語とドイツの植物療法を教える個人語学学校を設立いたしました。今はまだまだ手探り状態ですが、多才な生徒さん、素敵な方々に支えていただいて、とても充実した日を過ごしています。感謝、です!

・最後に
大学生の皆さん、新入生の皆さん、楽しんで、恐れず、色々挑戦してください!必死に何かをしていれば、いつか花が咲く日がくるかもしれません。花が咲かなくても、それが次のステップの糧になるはずです。
偉そうに長々と語りましたが、大学生活、思いっきり楽しんでくださいね!皆さんの未来が輝くものになりますように・・・
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