大学・研究の垣根を越えて―三大学合同ゼミ参加記

7月8日に、毎年恒例の3大学合同ゼミが行われ、静岡県立大学(奈倉京子先生ゼミ)と愛知県立大学(渡会環先生ゼミ)の学生さんが本学を訪れました。また、上智大学英語学科からは小塩和人先生、飯島真里子先生ゼミに所属する学生が参加し、総勢50名以上の学生が集まりました。2010年に当時2大学合同ゼミとして始まった本企画は、今年で8回目となりました。

前半部分では、各ゼミからの代表者が自身の研究を10分前後で発表し、それに対してのフィードバックをグループ毎に準備しました。普段は知ることのできない、他のゼミ生によるプレゼンは新鮮かつ大きな刺激となりました。グループも4つのゼミの生徒が満遍なく混ざるように構成されており、どのグループの議論もより広がりを見せていました。

小塩ゼミからは、アメリカでの児童の肥満問題は広告が関係しているのではないかという研究を発表しました。プレゼンの中には動画も盛り込まれており、三年生ながら大変完成度の高い発表でした。飯島ゼミの発表者は、在日韓国人の日本における差別と共生についての研究を紹介しました。実際に在日韓国人の声を聞いたフィールドワークが研究に活かされていました。

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 ゼミ生による発表

 

休憩を挟み、次は奈倉ゼミの学生による発表でした。静岡県のエスニックビジネスについての研究でしたが、県内を自らの足で詳しく調査していたので「地域」を感じることができました。また、渡会ゼミの学生は、音楽という視点からラテンアメリカを研究しており、新しい切り口からの研究方法を垣間見ることができました。最後は、同じく渡会ゼミ生による在日ペルー児童に関する発表は、教育について改めて考えさせられる内容となっていました。

どのプレゼンも大変内容が濃く、またそれに対してのフィードバックがどのグループも丁寧で、有意義な時間となりました。

後半のディスカッションでは、4ゼミ混合のグループに分かれ、3つのテーマについて話し合いました。世界における日本食の普及、移民が受け入れ国に与える影響、そして日本における外国人労働者の現状について議論を行いました。それぞれ異なる研究をしていることもあり、様々な視点からアプローチできたのは、合同ゼミならではの経験であったように思えます。私のグループには、海外在住経験や留学経験を持つ学生が集まっており、自らの経験を共有しながらディスカッションを進めました。全体での発表の際には、グループ内でも出なかった意見を聞くことができ、大変学びが多くありました。

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ディスカッションの様子

 

最後の先生方からのコメントにもありましたが、こうして県をまたいで複数のゼミが集まることは貴重であり、この合同ゼミが毎年受け継がれていることも素晴らしいことだと思いました。参加することができたからには、今回得た新たな考え方や知識を生かしながら、今後も各々の研究を進めていきたいです。

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集合写真

 

貴重な経験を有難うございました。

(報告者:本学科学科4年水谷百恵、奥本孝乃)