ウォークマン

2012年11月19日(月)

 朝、バスの中で予習をしようと、授業で使う教材の音声を入れたウォークマンを起動させたら、収納データの最初から早送り状態で再生が始まって制御不能になってしまった。昨日の夜、バッハの無伴奏チェロ組曲ばかり何種類も転送したからウォークマンがお腹を壊してしまったのかも知れない。

 授業の予習にも、語学学習にも、そしてもちろん心の安らぎのためにも、僕にとってウォークマンは欠かせない携帯品になっている。思えば、最初にウォークマンを買ったのは、大学1年生の5月頃(1983年)。リスニング力不足で英語学科の授業についていけなかったので、何とか挽回しようとして英語学習用に購入したのだった。当時3万円くらいしたと思う。もちろんカセット・テープ式。恩師ジョン・ニッセル神父のテープ・ライブラリーから小説の朗読やドラマの録音をダビングしてもらったり、在日アメリカ軍の放送であるFEN(現在はAFN)のニュースやラジオ・ドラマを録音したりして、せっせと通学時間に英語の音を聴いたものだった。

 その後、MDディスクの時代を経てデジタル・データの時代になったが、ポータブル音楽プレーヤーはずっとソニーのウォークマンだった。デジタル式になって、かさばるカセット・テープやMDディスクを持ち歩く必要がなくなったのは本当に助かる。便利になったものだ。

 ウォークマンがないと、とっても困る(中毒みたいなものだ)ので、移動の途中、秋葉原で途中下車して駅前の大きな量販店で16ギガの通常(S)タイプのものを購入。29年前に最初に買ったカセット・テープ式のものの半分くらいの値段だ。物を作る人たちが気の毒になる。

 今度のウォークマンにはこれからどんな音が入るのだろう。自分でも楽しみだ。