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学科紹介

ドイツ語学科

ドイツで語学力を磨き、国際感覚を身につける

 ドイツ語学科では、ネイティヴの教員と日本人教員が連携し、集中的かつ効率的なドイツ語教育を実践しています。1年次よりドイツで出版されている教科書を使用し、コミュニケーション重視の言語教育を行っていきます。それとともに、ドイツ語圏の言語・思想、政治・社会・メディアについての授業も提供し、ドイツ語圏の文化や価値観、思考方法などを理解・共有できる能力を修得してもらいます。ドイツ語や地域研究の専門家を養成するだけでなく、高いコミュニケーション能力と専門的知見・方法論を兼ね備え、国際社会で活躍できる人材を育成することが、本学科の目標です。

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1. 在外履修

 この目標を達成するためのプログラムの中で特筆すべきは、在外履修という制度です。この制度によって、一般的な留学時期よりも早期に、またより多くの学生が、ドイツ語圏で半年の間、勉強できることになっています。その他にも交換留学の制度もありますので、ドイツ語を修得し、ドイツ文化を経験する数多くの機会があることになります。この在外履修や交換留学を実り豊かなものにするために、1年次と2年次の春学期にこれまでよりも集中的にドイツ語を学習してもらうことになります。また、ドイツの大学と上智大学ドイツ語学科との協定により、毎年多くのドイツ人がドイツ語学科にやってきますので、ドイツ語学科の学生は在外履修を終えた後も、ドイツ人と共に学び、ドイツ人と議論をし、文化や価値観の違いを体験でき、国際社会で活躍するための能力を磨くことができます。

2. カリキュラム

 具体的なカリキュラムは次のようになっています。半年間の在外履修のみを行うか、ひきつづき交換留学にも行くのか、諸般の事情でやむなく留学を断念するか等々によって、どのような授業を履修するかは変わってきます。ただし、2年次の春学期までは、ドイツ語に関しては全員が同じカリキュラムに従うことになります(ドイツ語既習者などの飛び級生は除く)。1年次はドイツ語の基礎を身につけてもらうために、春学期と秋学期のどちらにも1週間に6コマ(1コマ90分)のドイツ語の授業を用意しています。そのうち4コマは3つのクラスに分かれ、コミュニケーション中心の授業を行います。一学年の定員が少ない上に3つのクラスに分かれることで会話や作文を集中的かつ効率的にトレーニングできます。残りの2コマは文法を中心としたクラスになっています。内容のあるコミュニケーションを行うためには、あるいは3年次、4年次になって自分の関心のある分野を研究するためには、文法や読解の能力が不可欠になりますので、その基礎をここで身につけることになります。あわせて、春学期と秋学期に1コマずつ、ドイツ語圏研究(ドイツ語圏研究A、ドイツ語圏研究B)という授業が設置されています。この授業では、日本とドイツ語圏の国の制度や文化や歴史の相違を理解し、自らの意見を提示するために必要な事柄を学習していきます。日本とドイツ、オーストリア等の政治や文化を学ぶだけでなく、自分の考えを提示するのに必要な技術も学んでいきます。

3. コミュニケーション能力の強化

 在外履修は2年次の秋学期に行われますので、2年次の春学期はドイツで学習するための集中的な準備を行います。そのため、1週間に6コマものコミュニーション重視の総合ドイツ語を受講してもらうことになります。1年次同様、3クラスに分かれての少人数の授業となります。少人数で1週間に6コマのインテンシブな学習で、ドイツで学習するための土台を万全なものにします。それと平行して、1年次と同様、1週間に2コマの文法を中心としたクラスもあります。また、ドイツ語圏研究Cも開かれ、文化の違いによる誤解を避けるための知識等、在外履修のための実践的な知識を身につけることになります。
 2年次の秋学期から、在外履修がはじまりますが、諸般の事情で日本での履修を継続する場合には、2年の秋学期には、1週間に2コマの総合ドイツ語と2コマの文法の授業、さらにドイツ語圏研究Dを受講し、3年次以降にドイツ語3(ドイツ語1,2で培ったドイツ語力に磨きをかける授業)を受講することになります。

4. 単位換算

 多くの場合、2年次の秋学期から在外履修を行うことになりますが、その場合には、ドイツで学習することで10単位を修得することになります(2年次秋学期のドイツ語2、ドイツ語圏研究D、ドイツ語3の単位に相当)。ドイツで春休みの集中コースを履修すれば、さらに2単位を修得できます。こちらの単位は、当然、卒業に必要な単位に組み込まれます。

5. 帰国後の履修

 半年の在外履修から戻ってきた後は、専門読解準備コースという科目を履修してもらうことになります。これは、専門研究コースへの橋渡しとなる科目で、幾つかの分野毎に授業を設け、該当分野の専門的な文献を読みこなすための力を身につけてもらいます。また、在外履修を修了したら、日本研究科目ないし日独比較研究科目を4単位取得することになります。これらの科目には、ドイツ語圏からの留学生も参加し、ドイツ人などとの議論の中で、自分の考えを提示することを学んでいきます。

 こうした科目群を履修しながら、専門研究コースで研究を深めていくことになります。在外履修の後、引き続き交換留学をする場合等々で、履修すべき授業は変わってきますが、上記のような履修モデルがもっとも一般的なものだと言えるでしょう。

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